レメディって一緒にとっていいいの?
結論からいうと、ホメオパシー的なエネルギー作用をもつレベルでは、一緒にはとりません。1剤投与が原則です。
現代の処方で誤解を生じやすいポイントについても述べるとともに、順に、その科学的根拠を追ってみますね。
先のブログで、「ホメオパシーってプラセボ?」をテーマのひとつとして取り上げました。
プラセボでもよいのですが、セルフケアでも、正しくレメディを選べるようになると、すぐに、プラセボの効果を凌駕するエネルギーを体感として感じることができるようになります。
さて、ホメオパシーの創始者ハーネマンが言っているのは、
ホメオパシーは、人間に生まれつき備わるバイタルフォースを呼び覚まし、刺激を与えることで、自然治癒力の発露を促す科学的な治療体系であること
そのハーネマンの理論を忠実に守ろうとする古典方式を クラシカルホメオパシー と呼びます。それは、高いポテンシーの1剤投与が原則の根本体質処方 になります。
それに対して、Dr.R.ヒューズ(1836〜1902)を中心とするグループ が病理学的症状のみを対象とする処方を生み出し、低いポテンシーを組合せて用いる多剤投与(コンプレックス方法)を提唱 しました。
これがプラクティカル処方の起源かと思われます。
分子のモル数(アボガドロ定数)の導きと、実際の観測で、24x(Xは十倍)または、12c(cは百倍)のポテンシーでは、分子も原子もまったく存在していないとされます。
そのレベルに至ったものを厳密には、ホメオパシックレメディと呼びます。
シミラー、シミリマムなレメディは、すべての不調を治癒へと向かわせます。
この時、ヴァイタルフォース(いのちの源)に揺さぶりをかけ症状を全体として治癒へと向かわせるのは、波動のような一定の信号を持ったエネルギーです。
エネルギーは、ベクテルであり、方向性と強さを持ちます。
低いポテンシーでは、エネルギーベクトルとしてのレメディは、精神や感情よりも、より肉体に作用します。そして、臓器サポートやミネラルサポートとして使われます。
フィトセラピー(植物療法)が盛んなドイツやフランスなどでは、風邪のためのレメディや頭痛のためのレメディのコンビネーション、といった多剤投与方式のレメディをよく見かけますし、実際に効くようです。
インドでも、医師が、伝統あるインドハーブをマザーティンクチャー(母液)のまま利用したり、6xなどの低いポテンシーでよく利用しているようです。
ホメオパシー的なレメディの強さ、すなわちポテンシーのところに戻ります。ホメオパシーのレメディは、希釈振盪という特別な方法により、極端な濃度まで薄められます。
ホメオパシーの医学体系は、その特別な使用法のために、前代未聞の域まで発展し、原料に内在する薬の効力が、今まで試みられなかった特異な方法によって計り知れないほど感動的な効果と治癒力を発揮するようになった。
オルガノン(第6版まであるハーネマンが著したホメオパシー的な理論の集大成でありバイブル)の第209節
ハーネマンは、
自然界のあらゆる物質には霊的生命力が宿っていることを発見し
物質を正しく処理する方法を知っていれば、私たちはこの力を動かし、利用することができる、
として、以下を完成させたのです!
- 「エネルギー医学」
- 毒性のない真の治療をもたらす医学
日本で一般的につかわれているレメディ度数、30cは、精神にも肉体にも作用するレベルになります。
30c以上のポテンシーは、強度もありベクトルを持ちますから、なるべく1度にとるのは1種類します。
わかりやすく、目の前の信号が同時に赤と青を示したら、人体は、止まるべきか進むべきか悩むと思うのです。このレベルで、2種類以上を一度にとると、何が効いたのか評価もできません。
私は、まず、”いのち”に対する尊厳と絶対的な信頼をおいているのがホメオパシーであると理解しています。
- 身体/感情/精神からなる存在が人である。だから、身体症状だけでない、内側のバランスの乱れにも注目する必要がある。まず、良好な健康状態では、エネルギーの領域は表に現れない。
- エネルギー領域は生体のすべての領域(身体/感情/精神)に浸透し、生命の根源ともいうべき領域である。
- 電磁波と人体の関係と同じく、身体/感情/精神領域のすべてを貫き、互いに作用して、ある領域のレセプターが受けた刺激に対してその時点で生体にとって一番望ましい反応を示す。
そして、200cではすでに高いポテンシーになり、よほどシミラーかシミリマム(症状が完全に一致する)なレメディでなければ、処方されません。
エネルギーを持つ物質をやみくもにとることは、いたずらに人体を混乱させることになります。
特に、繰り返しになりますが、未来医学であるホメオパシーは、
- 「エネルギー医学」
- 毒性のない真の治療をもたらす医学
ヴィソルカス教授は、間違ったホメオパシーレメディをとるくらいなら、アロパシー(西洋医学)の薬をとることを推奨しています。