ヒルデガルト・フォン・ビンゲンーその3 四体液気質


ヒルデガルト、フォン、ビンゲンの研究第1人者であり、

一般社団法人自然療法機構(NaO)代表の

平垣美栄子さんから、

ヒルデガルトの説いた4つのエレメントについて、学んだ内容をまとめます。

4大要素: 気・火・土・水

ヒポクラテス、ガレノスの流れを組み、また、4つの気質を日本語に訳すと

シュタイナーの提唱したそれと、まったく同じ名称です。

解釈の仕方には、シュタイナーとヒルデガルドの違い、それぞれの個性が反映されています。

余談ですが、シュタイナーの4つの気質について、

私は鳥山雅代さんが訳された、

ヘルムート・エラーの「4つの気質と個性のしくみ」を読んだ時にストンと理解が進みました。

4つの気質と個性のしくみ シュタイナーの人間観 [ ヘルムート・エラー ]

また、東洋の木火土金水のエレメントと対比してみるのも、面白いと思いました。

 

そして、ヒルデガルドは、「神が、人間が世界にうまく馴染めないでいるときにあるものに相談した」といっているのですが、そのあるものの正体が4つのエレメントだったのです。

ヒルデガルトの四体液気質

ヒルデガルトは健康と病気の解釈を、体液説(体液病理学)からも捉えていました。

 

体液は全身をめぐるものであり、その時々の、その人の全体としての傾向を表すものでした。

 

人が健康でいることができるのは、体液のバランスが正しく調合されているときとされました。

体液説は古代ギリシャの医聖ヒポクラテスの説がもとになり、生活習慣・食生活・気候の変化などの環境要因により、間違った体液が混合されることにより、アンバランスが生じ、病気になるとされています。

ローマの医師ガレノスは、このヒポクラテス説を、ギリシャの哲学者アリストテレスが唱えた万物の4つの元素(土・水・空気・火)と結び付けて、医学大系を築き

体液を、次の4つに分類しました。

  • 気―「血液」―多血質
  • 火―「黄胆汁」―胆汁質
  • 土―「黒胆汁」―憂鬱質
  • 水―「粘液」―粘液質

まず、温・湿 が特徴の多血質は、風であるとも・・・

子ども好きで愛され上手、マリリンモンロータイプ、ふわふわした感じ。

明るく軽くて、ユーモアに富み、華奢なイメージの空想家

短気な面もあり、怒るとヒステリックかも。

栄養を吸収しやすい反面、肌はよどみやすく、徐脈が取りにくい。

急性の感染症に罹ったときは多血質原理を上昇させることで治ります。

神経質で、まわりが走り出すと自分も気がついたら走っていたというタイプ。

多血質を癒やす植物には、Urtica dioica (ウルティカ:イラクサ)があります。

貧血を治す効果をもちます。

Achiles mllefolium(ヤロウ:西洋ノコギリ草)も血液を改善します。

Alchemilla vulgaris(レディースマントル、羽衣草)は、腎臓、泌尿器系を助けます。

Angelica archangelica(アンジェリカ、西洋トウキ)血液を改善します。

Rosmarinus officinals (ローズマリー、マンネンロウ)血液供給を助け、造血します。

温・乾 が特徴の胆汁質(黄胆汁)は火の象意

純粋な火で、はっきりしている、強い性格の人。怒ると真っ赤になる。

いつも不機嫌な理論化、熱血漢。攻撃性を持つことも。

積極的なので、周囲を巻き込むリーダーとしての資質

運動能力が高いことが多い。

肝臓、膵臓、ふくらはぎが弱点

胆汁質を癒す植物は:

Agrimonia eupatorium(キンミズヒキ、バラ科)自分を抑え他人に気を使いすぎる人の肝臓の薬になります。

Plantago major(オオバコ)胆汁の分泌を促します。

Viola odatar(ニオイスミレ)カラ咳、潤い不足に。老化防止にも。

冷・乾 が特徴の憂鬱質(黒胆汁)は土の象意です。

しんぼう強く、青ざめた顔の悲しい神秘家。メランコリーで気難しい。

内に強い潜在エネルギーを秘めているが、すぐ病気になって寝込んでしまいます。

まじめで心配性。物事をネガティブに過大評価し、無気力・無反応になることもあります。

頑固で内向的、慎重で苦労性。泣くときは静かに声を出さずに泣くタイプ。

代謝が悪く、細い傾向。リウマチや痛風になりやすい人です。

Artemisia abrotanum(アルテミシア、西洋ニガヨモギ)体を温め開かせる作用があります。

Foeniculum vulgare(フェンネル)腹部や肺のガスやつまりを体外に出す。発汗を促し消化を促進。

Lavandula officinalis(ラベンダー)強い浄化作用、脳幹と神経に働きかける180もの揮発成分を有する。

冷・湿 が特徴の粘液質(粘液)は水の象意です。

がっしりした筋肉質、火の原理が不足する平和主義者。

大サッパな実務家、ブラックユーモアを好む。

哲学的でノーと言えない、人に合わせる性格

おっとりしていて嫌なことをなるべく回避しようとする。

煮え切らず、むくみやすく、悲観主義で、安心安全を好む。

集団の中で静かにいる、包容力のある人に惹かれます。

Ruta graveolens(ルータ、コモンルー、芸香)高血圧、腎臓を後ろから温める。

Salvia officinalis (サルビア、コモンセージ)過剰な粘液が満ちている人、息が臭い人に、粘膜を保護してくれる。生でも加熱したものでも良い。

Thymus serpylium(タイム)風邪でも食中毒でも、炎症を除去し、膿を体外に排出してくれる。

それぞれの植物はホメオパシーのレメディとしても使われていて、また、効果効能が微妙に、または、大きく異なっているものもあるので、面白いところです。

以上は、ヒルデガルドフォーラム代表の平垣さんの講義をまとめたものなのですが、彼女の師匠のペーター・ゲルマン氏がホメオパスでもあるということで、気質とレメディとの相関も伝授してもらいました。

ホメオパシーでの分析には、マヤズムの気質分析が欠かせない要素としてあるのですが、それとの対比でも、大変興味深いし・・・

多血質レメディ: Apis, Cimic., Brom.,Coff.,Nar-m.,Zinc.

胆汁質レメディ:Aur., Bry., Stann., Nux-v., Staph., Tarent.

憂鬱質レメディ:Ign., Plb., Sepia

粘液質レメディ:Br-c., Puls., Bar-c., Graph.

また、マッシモというイタリア人のホメオパスが、シャーマニズムをホメオパシーに取込んで、植物界、動物界、鉱物界の枠を超えたファミリーという分類をするのですが、それに近い分類学かな、との印象を受けました。

植物を使ったヒルデガルドのビィリディタスの概念。ホメオパシーのヴァイタルフォースとも通じるところがあって、わくわく😃💕する世界です。


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