ティッシュソルトの種類と適用


本日の「おうち薬箱」番外編

【予想不可能な未来を明るく健やかに生きる】と題して、ティッシュソルト講座を開催しました。

リアルタイムに、3名のご参加を頂き、質問やコメントありの充実した時間となりました。

シュスラー博士のバイオケミカル療法では、身体に現れるサインをもとに不足しているものを見極め、その不調の原因を取り除くことで病気を治そうとします。

軽い発熱は、病の症状ではなく、ファーランフォス(リン酸鉄)の不足ですし、鼻風邪はナトムール(塩化ナトリウム)の不足、そして、粘液性の痰にともなう咳は、カリマー(塩化カリウム)が不足しているというサインと考えます。

シュスラー塩は、基本的に体内のミネラルと同等の組成になっていて口腔粘膜から直接摂取して利用できます。

100万分の一希釈が基本ですから、取りすぎるということがありません。ホメオパシー製法で作られ、西欧では医薬品の扱いを受けているものです。ただし製造業者によって、ホメオパシックレメディ同様、その質は様々という気がします。

ご自身の判断で、試し、最適解を見つけていただければと思います。

講座でご紹介した、アリスワンのティッシュソルトは、Zannaのサイトにあります。

悩んだときのオススメは:

とりあえず抵抗力を上げたい➔イミュノシナジー(カルクサルファ、ファーレンフォス、カリマー、ナトマー、シリカのコンビネーション)

エネルギーを中心に集め、強い不調や緊急時の補助に使えて、ストレスに対処し、心身の調整を促す➔レスキューシナジー(カルクフォス、カリマー、カリフォス、マグフォス、ナトマー、ナットフォス、シリカのコンビネーション)

停滞を打破し心身の回復をサポートしてくれる➔ピュアシナジー(カルクサルファ、カリサルファ、ナットフォス、ナットサルファ、シリカのコンビネーション)

ティッシュソルト12種類のミネラルと効用は、こちらにもリストしておくので、参考にしてください。

1.  Calc-fluor  カルク・フロア (フッ化カルシウム)

体内のすべての弾性繊維組織(表皮細胞、歯のエナメル質、骨の表面)にある。硬化または緩みの調節をしてくれ伸び縮みする組織に作用する。

手あれ、ひび割れ、かかとの角質、たるみ、静脈瘤、弱い爪、筋肉弛緩による便秘、敏感な歯茎、腺の硬化。Calc fluorは、皮膚の亀裂やひび、角質化に効果あり。

2.  Calc-phos  カルク・フォス (リン酸カルシウム)

細胞代謝に重要な強壮剤で、タンパク質の形成に欠かせない。骨の主要成分であり、全身の細胞と骨細胞に存在するNo.1無機塩。

骨膜形成や歯の形成障害。骨折時、折れやすく治りが悪い時。貧血(血液形成が妨げられる)、あらゆる種類のアレルギー反応、病気にかかりやすい。イライラ、成長障害、成長痛、骨粗鬆症、肺病、歯のもろさ、天候に敏感、こむら返り、治癒が長引く、咳とむず痒さ。また強壮剤として疲労や虚弱改善に

3.  Calc-sulph  カルク・ソーファ (硫酸カルシウム)

古い化膿プロセスに対する分泌促進。身体を浄化し、結合組織の解毒をする。代謝を活発にして血液凝固を高める。カルシウムはとりわけ肝臓、胆嚢にある。

炎症の第三段階。膿瘍、鼻づまり、副鼻腔炎、化膿性扁桃炎、化膿性気管支カタル、乳腺炎、絶え間ない黄色い膿の分泌物。胃潰瘍には、Nat-phosとCalc-s。

4.  Ferrum-phos ファーラン・フォス (リン化鉄)

ヘモグロビン(血液)中、および特に筋肉細胞に存在する。有機体の生体防御機構、免疫強化、酸素運搬、解毒に有効。炎症の初期段階(分泌物のない乾いた腫脹)に関わる。

炎症初期の急性の熱。脈打つような痛み、急性の胃痛、発熱(39℃以下)、日焼け。青みを帯びた顔、慢性の鉄不足、貧血。打ち身、捻挫、出血。血行の促進、風邪やケガをはじめとするあらゆる症状の初期や予防に有効。

5.  Kali-mur  カリ・ミュア (塩化カリウム)

物質代謝(炭水化物転換とタンパク質製造)の活性化に関わる。抗炎症、血液凝固防止作用があり、Ca, Naと拮抗する。第2炎症段階(白い粘液性の分泌物)の主要無機塩。

石膏のようななめらかな肌。青みを帯びた顔。喉痛、扁桃炎、粘膜のカタル、白色の粘っこい鼻水や分泌物、鼻づまり、咳と痰、気管支炎、はしか、おたふく風邪、百日咳、しわがれ声、目の炎症、中耳カタル、乾いた発疹。慢性的な関節リウマチ。かさぶたで覆われた傷、手のイボ、血腫。炎症の第一段階を経過した後。

6.  Kali-phos カリ・フォス (リン酸カリウム)

脳や神経細胞、筋肉細胞、赤血球のような血液や組織液に多い。不足すると極度の心身疲労困憊状態に。神経鎮静、疲労回復に。

記憶力減退、神経疲労、神経衰弱、神経過敏、不眠症、うつ病、知的能力の低下。無気力。熱は高くなる(39℃以上)。イライラ、ヒステリー、神経性心臓痛。ストレスや疲労、病気などによる体力低下や精神力の消耗に。細胞崩壊。卒中発作、ジフテリア及び麻痺。脱毛症。


7.  Kali-Sulph  カリ・サルファ (硫酸カリウム)

鉄と一緒に表皮細胞と筋肉に存在する。表皮にバリアを形成してくれる。代謝促進と解毒剤としての作用がある。炎症の第3段階(黄色いネバネバした分泌物を伴う)。

鼻風邪、黄色くネバネバした鼻汁、カタル、耳、咽頭、気管支、皮膚の痒み、長引く鼻風邪、副鼻腔炎。慢性病の場合の肝臓の解毒剤。感染や炎症が進行した段階で、あらゆる分泌作用や解毒作用を促進してくれる。

8.  Mag-phos  マグ・フォス (リン酸マグネシウム)

作用領域が一番広い無機塩で、鎮静、鎮痛、心身をリラックスさせ、自律神経の調節をしてくれる。

バイオケミック鎮痛、抗痙攣剤。温めると好転する痛みや痙攣に役立つ。胃痛、腹痛、生理痛、下痢を伴う腹痛、坐骨神経痛(ぎっくり腰)、歯痛。不眠症、偏頭痛発作、子どもの痙攣性の咳、夜尿症、しゃっくり、こむら返り、チック・顔の痙攣、血管痙攣による血行不良など。

9.  Nat-mur  ナット・ミュア (塩化ナトリウム)

あらゆる組織と体液に存在する組織塩で、細胞の水分摂取を調整している。体内水分代謝と温度調整をし筋肉と神経の感度をキープするに不可欠なミネラルで、脱力・冷たい手足・背骨を走る冷たさ・ひび割れた唇や目のフチの隈は水分代謝障害を示している。

10.  Nat-phos ナット・フォス (リン酸ナトリウム)

血液の炭酸代謝、筋肉運動の炭水化物(乳酸)代謝、及び、腎臓における尿酸排出などに関与。

痛風、リウマチ、胸焼け、ゲップ、にきび、黄色い脂肪性の分泌物、酸っぱい匂いの尿や汗、脂っぽい髪と皮脂。胆嚢炎、膀胱炎、腎炎。胆石、腎結石。体内の脂肪と酸のバランスを整えてくれる。腺の多い部位(腋、胸、鼠径部)における柔らかい結節形成。肝臓痛、関節痛にも。

11.  Nat-sulph  ナット・サルファ (硫酸ナトリウム)

グラウバー塩。組織液に存在し、細胞にはあまり存在しない。脱水作用と大腸を活性化する作用、及び、代謝老廃物を除去する作用がある。有機体の解毒を行い、その上で胆汁の流れを活発にする。

鼻風邪、流行性感冒、排泄臓器(肝臓、胆嚢、膵臓)の病気に。アルコール依存症、足の浮腫、むくみ、古傷、化膿した皮膚発疹。体内の余分な水分を老廃物や病原菌とともにとりのぞくので、風邪の感染予防になる。

12.  Silica  シリカ (二酸化ケイ素)

結合組織、上皮、粘膜、髪、爪、骨、神経がケイ素を含み、特に、肺、リンパ腺、副腎に多い。組織に硬さと抵抗力をもたらすミネラルで、、欠損すると、疲労、栄養不良になって老化が早まる。抵抗力強化と感染予防(食細胞を活性化する働き)、老化防止効果。異物を押し出す作用が強い。結合組織細胞を潤す。腺のつまりや化膿、解毒に使える。あらゆる種類の化膿を伴う炎症、膿瘍、できもの、腺の炎症と硬化(Calc-fと交互に使用)、動脈硬化、カリエス、くる病、ものもらい、歯肉の潰瘍、皮膚のかゆみ、抜け毛、扁桃腺炎、もろい層のようになった爪。血中の尿酸を減らし、血腫を速やかに消失させる。肌や髪、爪の再生や強化に役立つ。


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