減薬・断薬 の 判断 ー その1
所属しているイギリスのARH(ホメオパス職業団体)理事会が、最近、次のような声明を出しました。
‘We support patient choice, and informed decision making. We consider that patients should be provided with all available information relating to the potential benefits and/or risks of any intervention they are being offered. Patients should have an absolute right to make an informed choice.’
「わたしたちは、インフォームド・コンセントに基づく患者の選択と意思決定をサポートします。 患者は、可能な限りあらゆる介入方法について情報提供をうけ、その潜在的な効能とリスクを知らなければなりません。 患者には必要な情報から自分で選択するという侵されざる権利があります。」
イギリスでは、ホメオパシーは医療の一部として認められ医療保険が適用されるため、日本の場合とは少し違います。
近代になり、医学の進歩と躍進は誰もが認めるところだと思います。
医療事故とか、薬害とか、確かに存在するようですが、私は今までの経験から
医療には、基本的に信頼を置いています。
健康を親身に心配してくれる優れた医療関係者が、たまたまいたということかも知れません。
安心材料として、必要なときは、医療検査も受けますし、
医療機関に頼るという経験は多くはありませんが、
処方された薬をそのまま飲むということもありません。
しっかり自分でも調査した上で、自分の判断をそこに加えるからです。
選択と判断を間違わないように、自分でできる努力をした上で、納得して選ぶということです。
ホメオパスをしていて、西洋医学とホメオパシーとの切り替えとか、減薬の判断について聞かれることがあります。
ご自身が効くと思う方、より楽になる方法を選択してもらっています。
病気=Dis-ease から、Disがとれて、楽=ease になるように:
基本は、クライアント様の判断にお任せしています。
西洋医学とホメオパシーの併用は可能ですし、クライアント様ご自身の判断で、
より健康になる方向として、たいていは減薬してくことになります。
症状が改善すれば、当然、薬を飲み続ける必要はなくなるわけですから。
覚えておいていただきたいのは、多くの薬は病気を根本から治すものではないということ。
とりあえず、症状が出ないように抑圧したり一時的に軽減するに過ぎないということです。
60億の細胞からなる人体は
精巧で緻密な働きで、
バランスをとって健康状態を維持しています。
西洋医学はこのバランスを崩すことが多いので、
初めから使わないで済めば、そればベストでしょう。
直近の例で、学校の行事で不摂生続きだった息子が、40度の熱を出しました。
友人の勧めで医者に行くように言われ、受診したあと
薬はもらわなかったそうです。
私の帰宅が遅れ、それまで一人、苦しんでいたようですが、
手当をすると、数時間して夜中、お腹が空いたと・・
流石に、私も2日は寝込むかと思っていたのですが、
翌日には、外出もして、日常通りの生活。
熱を出し切って(熱は体の浄化です。)
(薬の介入なく)自然治癒力の強さを見せつけてくれました。
薬は、合成された化学物質で、代謝するときにも体に負担をかけます。
似たようなものとして、安易に摂ってしまいがちなものに、人工・合成・加工ビタミン剤があります。
人工のものは、天然のものと、細部の構造が違うので、体内での働きにも違いが出てきます。
人工合成されたものは、食物などから摂取される天然ものと違い、細胞に取り込まれても、
分解されずに体内に蓄積されることがわかっています。
その一例ですが:
30年以上前に、家庭科の高校教諭(御茶大卒のすばらしい恩師でした)も次のようなことをおっしゃっていました。
「妊婦は葉酸という栄養素をしっかり取る必要があるが、調査の結果
人工の葉酸ビタミン剤は、体内で上手く代謝されないことがわかっている。
どうやら大量に取ると、体内に蓄積されていくらしい。
胎児が、その影響で生後、自閉症などになる率が高かった。」
バランスのとれた食生活を心がけ、栄養素は、食事からしっかり取るようにしたいものです。